EPSON TM-m30/TM-m30II-Hレシートプリンターを設定する
対象ユーザー

作成日:2020/02/09

更新日:2020/02/09

ここでは EPSON TM-m30/TM-m30II-H レシートプリンターを利用するための設定方法について説明します。

この説明では Windows から設定を行いますが、一度設定すれば iPad/Android からもご利用いただけます。

端末アカウントでログインしてください

この設定を行うには、端末アカウントでログインしている必要があります。

1 つの端末アカウントを異なる環境で、同時にログインすることはできません。

  • ユーザー(従業員)アカウント ... 同時ログイン可能
  • 端末アカウント ... 同時ログイン不可

端末アカウントを作成

他社で購入された機器はサポート対象外となりますのでご注意ください。


対応する接続方式

有線 LAN無線 LAN


この設定で利用できるプラットフォーム

プラットフォーム 利用可否 説明
ウェブブラウザ Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのウェブブラウザ(PWA含む)から直接周辺機器を制御することができます。
Windowsアプリ 専用アプリのNative Bridge機能を利用してOPOS対応周辺機器を制御します。
iOSアプリ 専用アプリのNative Bridge機能を利用して周辺機器を制御します。
Androidアプリ 専用アプリのNative Bridge機能を利用して周辺機器を制御します。
SPIRE Device Controller (Windows) 専用アプリを経由してOPOS対応周辺機器を制御することができます。設定方法(サポート対象外)


1. プリンターを接続する

SPIRE では有線 LAN または無線 LAN(※オプションの無線 LAN ユニットが必要)で接続された EPSON TM-m30/TM-m30II-H を直接制御することができます。

取扱説明書も参考に設置してください。

TM-m30 詳細取扱説明書

EPSON TM-m30 Rear

SPIRE POSとプリンターを同じネットワークに接続する必要があります

SPIRE POS を運用する端末(タブレット・PC など)からレシートプリンターに接続するには、すべての機器を同一のネットワーク内に接続する必要があります。

異なるルーターやモデム、フリー WiFi などに接続した場合、レシートプリンターへ接続できませんのでご注意ください。

ネットワーク構成

2. ネットワーク情報を出力する

レシートプリンターに LAN ケーブルを接続して、EPSON TM-m30/TM-m30II-H の電源を入れてから 30 秒ほど待ちます。

レシートプリンターがネットワークに接続されると次のような短いレシートが印刷されます。

EPSON TM-m30 IP Address

IP Address項目に現在プリンターに割り当てられている IP アドレス 192.168.*.* を確認します。


LAN ケーブルを接続してもレシートが印刷されないときは

プリンターの電源が OFF の状態で、電源ボタンのすぐ下にあるフィードボタンを押しながらプリンターの電源を入れます。(レシートが印刷されるまでフィードボタンは押したままにしてください)

数秒後にネットワーク情報がレシートに印字されます。

EPSON I/.F Board Information

IP Address項目に現在プリンターに割り当てられている IP アドレス 192.168.*.* を確認します。

IP Addressに何も印字されていない場合は LAN ケーブルが正しく接続されていることを確認して、プリンターの電源を入れてから青いランプの点滅が止まるまで待ちます。


EPSON TM-m30/TM-m30II-Hレシートプリンターのファームウェアをアップデートする

これ以降の設定を行う前に EPSON TM-m30/TM-m30II 本体のファームウェアをアップデートすることお勧めします。

EPSON TM-m30 レシートプリンターのファームウェアをアップデートする(Windows)

EPSON TM-m30 レシートプリンターのファームウェアをアップデートする(iPad)


3. プリンターの IP アドレスを固定する

通常、プリンターに割り当てられる IP アドレスはお使いのネットワークルーターにより LAN ケーブルを接続すると自動的に割り当てられます。

しかし、プリンターの電源を入れる度にルーターから IP アドレスの振り直しが行われるため、前回割り当てられていた IP アドレスと異なってしまうことがあります。

IP アドレスが変わってしまうと SPIRE の IP アドレス設定も変更しなくてはならないため、IP アドレスが変わらないように固定する必要があります。

以下の手順でプリンターに割り当てられる IP アドレス固定することができます。


ウェブブラウザを開き、プリンターの IP アドレスを使って設定画面にアクセスします。

例: http://192.168.1.2

Access admin page

http 接続のため警告が表示されます。

Cert invalid page

詳細設定を開き192.168.?.?にアクセスする(安全ではありません)をクリックします。

Cert invalid page

ログインのためにユーザー名とパスワードを求められますので以下の通り入力してログインします。

  • ユーザー名:epson
  • パスワード:epson ログインできない場合は TM-m30/TM-m30II-H 本体の背面カバーを外しSERIAL No.を確認して入力

Login


設定画面が開きますので、左側のメニューからTCP/IPを開きます。

Configuration01

Acquiring the IP AddressManualに変更します。

IP Addressにレシートに印字された 192.168 で始まる IP Address をそのまま入力します。

Sendをクリックして次へ進みます。

staticip06

Resetボタンをクリックすることでプリンターを再起動し、設定を反映します。

Configuration03

完了するまでそのままでお待ちください。

Configuration04

プリンターの設定が完了すると以下の画面に切り替わります。

Configuration05

ePOS-Deviceを有効にする

TM-m30II-H の場合

左メニューから「EpsonNet Config for TM-i」を開きます。

EPSON Customer Display Setting

左メニューの「ePOS-Device」を選択し、「Enable」に変更してから「Apply & Restart」をクリックします。

プリンターが再起動するので完了するまでお待ちください。

EPSON Customer Display Setting

TM-m30 の場合

ePOS-Device を開きます。

Enable に変更します。

Send をクリックします。

※ Epson Net Config に ePOS-Device がない場合、ファームウェアのアップデートを行ってください。

EPSON Customer Display Setting

Reset をクリックするとレシートプリンターが再起動します。完了するまでお待ちください。

EPSON Customer Display Setting

4. アプリをダウンロード

SPIRE POS 専用アプリでは簡単な設定でプリンターなどの周辺機器を制御することができます。

メリット

  • 専用アプリにある Native Bridge 機能を経由することで簡単な設定で周辺機器を制御できます。
  • Windows では USB 接続された周辺機器を OPOS で制御することができます。
  • 専用アプリは自動釣銭機やマルチ決済端末の制御にも対応します。

デメリット

  • ブラウザ(PWA)からの印刷はできません。
  • ブラウザ(PWA)よりも少し起動に時間がかかります。

5. SPIRE POS のプリンター設定を行う

専用アプリを起動して SPIRE POS のプリンターの設定を行います。


[設定] > [周辺機器設定] > [レシートプリンター]


レシートプリンターを利用するを ON にしてプリンターの種類を選択します。

制御方法に「SPIRE Native Bridge」を選択します。

利用するプリンターの種類を選択します。

  • 58mm 幅のレシートを利用する場合 ******** (58mm)
  • 80mm 幅のレシートを利用する場合 ******** (80mm)

特に指定しない場合ドライバータイプはデフォルトを選択してください。

デバイス名はドライバータイプに「OPOS」を選択した場合のみ設定する必要があります。

http://を選択します。※https://では接続できません。

プリンターの IP アドレスを入力します。

会計時の印刷方法を選択します。通常は自動を選択します。

SPIRE Native Bridge

設定を保存してからテスト印刷を押して正常に印刷できるか確認してください。


キャッシュドロア・カスタマーディスプレイ

EPSON DM-D30 カスタマーディスプレイ

EPSON TM-m30/TM-m30II をご利用の場合、対応するカスタマーディスプレイは EPSON DM-D30 です。

EPSON DM-D30 以外のカスタマーディスプレイはご利用いただけません。

SPIRE POS の周辺機器設定からカスタマーディスプレイ設定の「カスタマーディスプレイを利用する」を ON にします。

EPSON Customer Display Setting

キャッシュドロアをご利用の場合も「キャッシュドロアを利用する」設定を ON してください。


[上級者向け] ウェブブラウザからも印刷できるようにするには

ウェブブラウザ(PWA)からも利用する場合は証明書を設定へ

ウェブブラウザからもプリンターを制御するには、少し専門的な用語を含む設定が必要となります。

メリット

  • ブラウザ(PWA)からも専用アプリからも周辺機器を制御することができます。

デメリット

  • 証明書の設定が必要となるため、専門的な用語を含む設定が必要となります。
  • 証明書の有効期限が切れた場合、再度設定する必要があります。
  • ネットワーク(LAN)接続された周辺機器のみに対応します。
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